やけど

やけどのイメージ写真

やけどは熱傷ともよばれ、軽いものを含めると一般の方もよく見たり、聞いたり、経験したりすることがあると思います。やけどと聞くと、とても熱いお湯や油などでやけどしてしまうイメージがあるかもしれませんが、40〜55度くらいのそれほど高い温度でないものでもやけどになることもあります。

やけどの症状及び治療法

やけどは深さによって、I度熱傷からIII度熱傷に分類されます。

I度熱傷

皮膚の表面だけのやけどであり、症状としては赤みがあり、痛みを感じる状態です。数日で治り傷跡を残さないケースが多いですが、炎症を抑える作用のある軟膏は効果的です。

II度熱傷

水ぶくれができることが特徴的ですが、深さによって重症度が異なります。深くなるほど肌の奥にまで影響が出ているので重症です。

  1. 浅達性II度熱傷
    赤くなり、水ぶくれができて痛いです。水ぶくれが破れると、傷になりますが医師の治療を受けると多くは1〜2週間で治り、傷跡を残さないケースが多いです。
  2. 深達性II度熱傷
    赤・紫色・白色と状況によって異なりますが、水ぶくれができて痛みを感じなくなっています。こちらに関しては適切な治療を受けても1カ月以上かかり傷跡が残る場合が多いです。

III度熱傷

皮膚の厚さ全てがやけどを負ってしまい、大変重症です。その為基本的には入院して植皮術などの外科的治療が必要となります。

知っておいてほしいこと

やけどは重症度によって対応が異なりますが、重症度が低い場合には傷跡を残す可能性が低いです。お近くの形成外科もしくは当院(吹田駅前スキンクリニック)を受診いただくことをおすすめいたします。

大事な応急処置について

  • まずはすぐにやけどした箇所を冷やしましょう。水道水でひやしながら、直接冷やすよりは服の上から冷やすことが望ましいです。
  • 冷やす時間としては15〜30分が望ましいです。指先や足のやけどのような場合は1時間くらい冷やすことが望ましいです。
  • 小さいお子様の場合は見えている箇所のやけどに目が行きがちですが、衣服の下のやけどが大丈夫かを確認してください。
  • ご自宅にある軟膏や油などを塗ってしまうと、その後の治療に影響が出る場合もありますので、重症度が大きい時ほど使用せず、医師の診察治療を受けるまでは何も使用しない方が良いでしょう。