傷跡・ケロイド
傷痕(傷跡)は「少しでもきれいにしたい」と思うことが当然です。そして、傷痕(傷跡)をきれいにする手術が形成外科の基本と言われています。
傷痕の種類
大きく分けると3種類あります。
成熟瘢痕
擦り傷や切り傷、にきびや手術による傷あとが残り、時間と共に赤色→肌色→白色と変化します。
肥厚性瘢痕
傷が赤くみみず腫れのように盛り上がります。深い傷は肥厚性瘢痕になりやすく、関節や首などの傷も肥厚性瘢痕になりやすいと言われています。症状としてはかゆみ、痛み、ひきつれ感などがあります。
ケロイド
肥厚性瘢痕よりも炎症が強く、体質によるものが大きいと言われています。胸や肩甲部、耳まわりなどにできやすいと言われていますが、全身どこでもできる可能性はあります。症状としては肥厚性瘢痕と同じですが、肥厚性瘢痕よりもより強いことも特徴的です。
治療法
以下の保存的治療法をまず最初に行うことが一般的です。
- テープやコルセットによる圧迫を行う圧迫治療
- ステロイド剤の入ったテープや軟膏を使用した外用療法
- ステロイド剤をケロイドに直接注射する局所注射療法
- かゆみなどの症状に対する内服療法
ただ、保存的療法で軽快しない場合は手術をする場合もあります。患者様の状況に応じた治療の選択がお悩みの傷跡を少しでもきれいにしますので、ご心配・ご不安な方はお近くの形成外科もしくは当院(吹田駅前スキンクリニック)を受診いただくことを推奨いたします。