花粉症による皮膚炎

花粉症による皮膚炎とは

花粉症による皮膚炎のイメージ写真

花粉症とは、植物の花粉によって引き起こされるアレルギー疾患のひとつで、人によって発症する花粉というのは異なります。ちなみにスギやヒノキが原因の場合は、飛散時期である春先に発症するようになります。主な症状として、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといったアレルギー性鼻炎の症状と目がかゆくなるアレルギー性結膜炎の症状がよく知られていますが、そのほかにも、露出している部位(顔や首 など)にアレルゲンの花粉が付着してしまうと、肌に湿疹やかゆみ、ヒリヒリした痛みなどがみられることがあります。これが花粉症による皮膚炎です。

ある時期に限定して、上記のような皮膚症状があるという場合は、花粉症皮膚炎の可能性が高いので、心当たりがあれば一度皮膚科をご受診ください。なお、アトピー性皮膚炎に罹患している、ドライスキン体質など、皮膚バリア機能が低下している状態になると発症しやすくなると言われています。

治療に関してですが、湿疹の症状に対してはステロイド外用などの塗り薬などを塗布していきます。また花粉症と同様の治療(抗ヒスタミン薬の内服 など)もしていきます。このほか、アレルゲンの花粉が肌に触れないようにする対策も必要です。ちなみに花粉症皮膚炎の患者様にも初期療法(花粉飛散の2週間前から花粉症治療薬を使用することで、飛散時期の症状を軽減させる)を行うことは可能で、これも有効な治療法ですので、希望される方は、お気軽にご相談ください。